The  Costa Rica touring report
コスタリカツーリング日記 4/6

■２００１年４月２９日（日） 朝５：００

明るくなり始める頃、なぜかこの時間に目が覚める。
７：３０、朝食付きなので、ホテルのレストランで朝食、メニューはバイキング形式、
特に変わった物はなかった。

●謎の自転車おじさん現れる●

９：００、出発、今日はニコヤ半島を海岸沿いに進む予定。
ガソリンスタンドが無さそうなため、５ｋｍほど戻りガソリンを補給した。
再びホテル近くまで戻り、海沿いに東に進む、
この地域は特に、道路標識が整備されている。
現在場所、行き先別の距離が随所に表示されている。
標識の前で止まって、行き先を確認していると、自転車に乗ったおじさんが声をかけてくれた、
行き先を告げると自分もそっちへ行く予定で、
景色がとても良い道で次の「交差点を左だ〜」っと自信を持って教えてくれた。

その方向は、私達の予想と違っていたのだが、先に出発したおじさんも左に曲がって
いったので、従ってみることにした。
何キロか走って、道路標識を見てみると、やはり違っているようだった、
半島を海岸沿いに走る予定だったのだが、だいぶ内陸に入ってしまった、
半島の内側の町からフェリーで渡る予定だったので、
距離的には短くなるので、そのまま進む事にした、
しかし、自転車おじさんの真意は謎のままだった？

半島を周って、パケラ(Paquera)からフェリーに乗る予定だったが、
半島を縦断してしまったので、手前のナランホ(Naranjo)から乗ってみる事にした、
フェリーにバイクが載せられるかすら把握していないのだが・・・
港には、１２時すぎに到着した、どうやら１２：５０発のフェリーがあるらしい、
バイク１台と人間１人で１２５０コロン。
バイクはギアを入れて、ハンドルをスタンドの反対側に切るのが流儀らしかった、
ロープ等で固定はしてくれない。倒れるのが不安だったが、運にまかせることに。
到着時間がわかっていないので、バイクで乗船してきた青年に聞いてみたところ、
２時間らしかった。
１３：５０フェリーは接岸作業にはいった、２時間ではなく「２時に着く」だったようだ。
無事プンタレナス(Puntarenas)上陸できたので、ハコ(Jaco)の町を目指す、
（スペイン語で「Ja」は「は」と発音するらしい。）
再び海岸沿いを走る、今日は日曜日のせいか海岸に人が多い、
バーべキューや海水浴を楽しんでいるようだ、気候てきには１年中泳げるのかな？、羨ましい。
上陸してから雲行きが怪しくなっていたのだが、途中からついに雨が降り出した、
晴れ間も見えていたので、そのまま進んだが、結構濡れてしまった、
まったくカッパを着るタイミングは難しい。
ハコの海岸沿いには、ホテルやレストランが建ち並んでいた、
ちょっと高そうだったが、「HOTEL YCHALETS TANGERI」にチェックイン、
ツインで１人２５US$、目の前は海岸、プール、クーラー付き。
全然エコロジカルではないが、昼間が暑いので妥協した。

火照った体をビールとプールで冷やし、夕食は外へ出てみた、
日曜のせいか休みの店が多い、目に着いたレストランに入ってみた、
なかなか気さくな店員さんだったが、気さくな蚊が多く、たっぷり刺された。
蚊も夕食だったのだろう。
ビール２本と食事で、２人で５０００コロン、観光地料金なのか若干高めだった。
部屋に戻りシャワーを浴びたら眠くなってしまった、まだ２１時日本では信じられない
時間だが寝ることに。

■２００１年４月３０日（月）　５：００

日本では信じられない時間だが今日も起きてしまった。
散歩がてら海岸に出ようとすると、警備員に声をかけられた、ほとんど理解できなかったが、
２４時間警備しているようだ、入口にも守衛所があるので、
ホテルを作ることで、ある意味治安が悪くなっているかもしれない。

天気は晴れ、このまま崩れないことを祈る。
今日のホテルは、宿泊代に朝食が含まれていない、
せっかくなので外へ探しに、ほとんどの店が閉まっているなか、唯一開いていた店に入る。
メニューが理解できないので、他の人が食べていた物をお願いする、
そういう時に限って、いろいろ聞かれる、多分卵の焼き方や、飲み物等を聞かれてようだが、
とりあえず全て「シー」（イエス）と答えた。そんなこんなでなんとか朝食を注文できた。

●眩しいぞ国立公園前●

９：００ホテルを出発、まだ国立公園を見ていないので、
マヌエル アントニオ(Manuel Antonio)国立公園に向った。
途中ケポス(Quepos)の町で小休止、バスターミナルがあるせいか、
観光客が多い町だった、ホテルやツーリストインフォメーション、
インターネットカフェまで何でも揃っている町だった。
レンタルバイクやレンタルATV(小型の４輪バギー)らしき店も数軒あった。

マヌエル アントニオ国立公園への向かうが、道がロータリーになり行き止まり。
係員らしき人に、入口を訪ると、今日は休園らしい。
そんなわけで入園はあきらめ、近くのレストランで昼食を食べる。

せっかくなので、公園入口のビーチを散策した。
水着のお姉さんがまぶしかったが、
バイクに乗る格好で散策しても目立つだけなので、早々に引き上げた。

公園入口のビーチ
厳しさが伝わるでしょうか！

昼食後は一番美しいと聞いている、コルコバード(Corco vade)国立公園を目指す
ため海岸沿いに東に向かう、途中の道は最近拡張したらしく、山肌が削られていて痛々しい。
また牧場が多いのだが、ジャングルが切り開かれている場所が多く、
なんとなく寂しい風景に感じてしまう。

途中から雨が降り出した、ソーダ屋さんでソーダを飲みながら待ってみたが止まない、
あきらめてカッパを着たら、止んだ・・・

今日はコルコバード国立公園の手前の町、パルマスール(Palmar Sur)近くで泊まることにした。
宿を探したのだが、なっなっ無い！
サンホセから飛行機で来た場合、コルコバードへの乗り換え地になっているはずなのだが、
別の町を探してみたり、行ったり来たりしながらやっと見つけた、
夕暮れ迫った１７：３０前「Hotel Casa Amarilla」にチェックインできた。
最初見たとき、屋根に鳩が沢山留まっていたので、鳩小屋かと思ったのだが、
宿泊棟は裏にあり、ちゃんとしたホテルだった。

水シャワー、トイレ付き、ツイン２人で４６００コロン（約１５US$）
夕食は併設の食堂で、定食(Pintos+α)とビール２本で１６００コロン。
部屋は片側にしか窓がなく、かなり蒸し暑かったが、扇風機でしのぐしかない。

■２００１年５月１日（火）　５：３０

目覚め、蒸し暑い夜が明けた。
天気は雨に近い曇り、今日も降られるのだろうか。
まだ暑さに体がなれていないようで、
夏バテぎみだ、慣れた頃には帰国になるのだろう。

パルマスール近くから船でコルコバード国立公園へ入口になっているドレイク湾に
渡れるはずなのだが、船着き場が見つからないので、
オサ半島の突端に近い町、プエルトヒメネス(Perto Jimenez)を目指すことにした。

途中ガソリンを補給した、地図上ではヒメネスまでガソリンスタンドは無い。
主要道路からヒメネス方面に分岐して、しばらく進むと、
ポリスチェック（検問）があった、パスポートを見せて、どこ行くの等と話をしていたら、
お金が欲しいと言われた（多分）、賄賂渡さないと通れないのかな〜っと思って拒んでいたら、
どうも、外国のコインを集めているらしかった。
ヒメオスの道はこの道で良いらしく、お金を渡すこともなく、解放されて、再び進む。

●なぜか一本道で？●
　
しばら進むと、道を間違ったようだった、なんとなく行き止まりになり、
競技場のような場所に来てしまった、観客の方々に「ヒメネスはどこ？？？」っと聞くと、
全員に「後ろ」っと言われてしまった、標識に注意しながら来たつもりだが、
手前で左折しなければいけなかったようだ。

少し戻り、佐々木氏は「DRAKE BAY HOTEL」の看板のある道を曲がって行った。
念のため、曲がり角のソーダ屋さんで、聞いてみると、
プエルトヒメオスへは、さらに２ｋｍ程手前を曲がるらしい。

先に行った、佐々木氏を追いかけてみたのだが、１０マイル追っても見あたらない、
要ははぐれたようだった、ほとんど一本道なのだが謎だ？？？？？？？？

把握しているガソリンスタンドは、今朝給油した場所のみ、
燃費を計算して、今朝のスタンドまでぎりぎり戻れるところまで進んでみたが、
見あたらない、しばらく待ってみたが戻って来ない。

給油からのすでに走行６０マイル、引き返す事にした。
さらに、はぐれた分岐点で一時間程待ったが戻ってこない。
崖下に落ちているのだろうか？、それともドレイク湾でリゾートしているのだろうか？
ソーダ屋さんに聞いてみると、５ｋｍ程手前でガソリンを補給できるらしいので、
戻ることに。
ポリスチェックではぐれた旨を話すと、ガソリンを売ってもらえた。

満タンになったところで、ドレイク湾を目指す、片道約２０ｋｍのはず、往復しても十分に
朝のガソリンスタンドまで戻れるはずだ。

川渡りも少々！雨季はどうなるんだろう？

何ヶ所か川渡りがあったのだが、最後の湾の手前で深さが全くわからない川が遮っていた、
川幅と道の傾斜から想像するとかなり深そう。
しばらく待っていると、犬が渡った、一瞬泳いだので、水深５０ｃｍぐらいはありそうだった。
一人でバイクを水中で倒すと厳しいが渡ってみることに、
犬の通った所を狙ってみるが、思うようには進まない。
なんとか渡りきったが、かなりきわどかった、体感では水深１ｍに感じたがそんなに無いはず。
渡ったは良いが、考えてみたら、帰りも渡らなくてはいけない、倒したら帰れないかも。

なんとかドレイク湾のビーチにたどりつき、佐々木氏を探してみたが見あたらない、
「バイクに乗った日本人来なかった？」と聞いてみたが、多分通じていなかったと思う。
今から戻れば、今朝のホテルに日没までには戻れるはず、
このまま泊まるか迷ったが、ふたたび引き返す事に。

再び、ポリスチェックで、事情を話すと、
君は「プエルトヒメネスヘ行くべきだ」（多分）っと言われた。
道が分かんないと言うと、ヒメネスに向かう車に事情を話し、
ついて行くようにとまで言ってくれる。

●日本人ライダーとの出会い●

１人なので、知ってる道を戻りたかったが、
たまたま通りかかった、ドイツ人ライダーがヒメネスに向かうので、一緒に行くことになった。
約２０ｋｍのはずなので、日没前にはなんとか着けそうだ。
どうも道がわかりにくいと思ったら、橋が落ちていて、迂回路になっていたようだった。

道は埃がすごい、先頭を交代しながら、２人とも埃まみれになって、ヒメオスの町に到着した。
しかしホテルが見あたらない、道端に看板が出ていた「CABINAS EILYN」 に向った。

迷いながらもホテルにたどり着き、中庭を見ると、見慣れたバイクが・・・

なぜか佐々木氏と再会。
どこで入れ違ったかは不明だったが、お互いに生存が確認できてほっとした。

料金は１部屋４０US$、１人だと割高になってしまうので、
ドイツ人ライダーは他の宿を探してみるとの事、
丁重にお礼を言ってお別れした、短い時間だったが１人で走るより心強かった。