史上最低のガイドブック元祖「地球の迷い方」 
別冊:サラリ〜マン・ウ〜マンのための海外ツーリング考 

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サラリ〜マン・ウ〜マンのための海外ツーリング考

アウトライダー誌 2000年3月号 掲載時の元ネタです、
少しでも参考になれば光栄です
(ガテマラツーリング例に書いています)


●●●海外ツーリングに踏み切れない人たちへ●●●

・私は、運転がうまいわけでもありません(ツアーではいつも最後尾を走っている)、
 英語もほとんど話せません、スペイン語は挨拶とトイレどこですかのみでした、
 それでも何とかなります!
・行けない理由をあげて見て、考え直して見る。
  ・言葉:通常は何とか通じるもの。不安ならツアーを利用すれば問題ない。
  ・運転技術:自分のペースさえ守れる人なら問題ないです。
  ・お金:借金??
  ※:1週間の休みさえ確保できればほとんどの方が行けると思います。
    一度行けば、後は芋ずる式に・・・・・人生を踏み外してください。

・「国内もまだろくに走っていないのに〜」っと考える方へ
  ・「国内は老後にゆっくり走れば良い」っと考えてはいかがでしょうか。

※:海外ツーリングはトラブルを楽しむ気持ちと、「自己責任」が一番大切だと思います。


●●● 現在の仕事とライフサイクル ●●●

・普通の会社員
・休日:土日休み、年末年始、GW、
 (夏期休暇は7月〜9月の間で7日間取れる「権利」がある)

●●●休暇の取り方●●●

・こいつは何を言っても休むやつだと思わせる。
・休みの前後は、無休でも働く「姿勢」を見せる。
・他にまとまった休みをとらない。
・休職のお願いをしてみる
    ・一昨年は年始から1〜2ヶ月間の休職の願いをしていて、
       年末年始にからめて24日間休ませていただきました。
※:私の場合、他の人達に全く負担をかけずに休む事は難しいので、
  他の人が休む場合はできるだけ協力している「つもり」です

●●●なぜ個人でで行くことにしたか●●●

・始めはツアーで行っていたが、行きたい国のツアーが無くなってきた為。
・費用が安い
    ・年末年始、GWの場合は飛行機代が高いため、あまり変わらないかも。
・日程、コースが自由に組める。
・地元の方々と接する機会(特にトラブル時)のが多くなるため。
 (人と話さなければ旅行が続けられないから)
・トラブル等で、目的の場所等には行き着けない場合もあるが、その分沢山の人たちと
  深く接する事ができる。

●●●海外ツーリングを実現するまで●●●

・インターネットやオートバイ雑誌等でのレンタルバイク情報や、行った人の情報を探す。
  ・レンタルバイクリンクHPや検索HPを使用して探す。
  ・今回はバックオフ誌(ガルル?)に掲載されていた「もんが〜さとみ」
   さんのガテマラツーリング記事から、レンタルバイク屋の存在を知りました。
  ・良い情報等があれば連絡を取ってさらに詳細な情報を得る。
     ・もんが〜さん夫妻には事前に情報を頂きました。  
     (事前にレンタバイクを予約したが確保されていなかった等)
・その地域が強そうな旅行会社にコンタクトを取る
  ・レンタルバイクの予約まで(確保されていなくても良い条件で)
      してくれる旅行会社を探した(電話)。
    ・中米を得意としている約10社に連絡し、1社だけ調べて見る
      との返事でした。最終的には「日本特殊旅行社」でレンタル料の
      振込みまで対応してもらえた。
     (初日、最終日のホテル、ホテル〜空港間の送迎、レンタバイクの予約、
       レンタル料振り込み迄で依頼した)
・今回はレンタルを確実にする為に、日本の旅行社から予約を入れてもらった。
  ・3人ともスペイン語ができないので、自力では予約が難しかったの面もある
・1人だと難しいので、知人を巻込み計画する。
  ・一番行きたい人が挫折しないように注意する。
・どん欲にその筋の知人を増やし、情報を得る。
  ・今回メンバー(3名)は97年の道祖神チベット縦断ツーリングで
       知り合いました。
  ・海外ツーリング関連の集り(道祖神の海外ツーリングの宴、スクータバウトミーティング等)
      にも参加して、芋づる式に知人を増やしてきました。

●●●日本での交渉段階や準備段階と現地でのギャップ●●●

・思ったよりもずっと順調だった、逆に悪い方の思い込みとのギャップが大きかった。
(バイクが予約されていない、送迎が来ない等を予定していたので・・)
  ・空港〜ホテル間の送迎は時間前に来ていた。
  ・レンタルバイクがちゃんと予約されていた。
  ・レンタルバイクは30分遅れで連絡が入り、1時間遅れで受け取れた。
・ガイドブックは最初からあてにしていないので、
  ガイドブックとのギャップは少なかった。
・「地球の歩き方」(通称:地球の迷い方)は一般的な評判は悪いが、
   あてにしなければ非常に良いガイドブックだと思っています。
  ・ガテマラ編ではホテルの料金が間違っています(実際は約1/7の値段)
・交通マナーは思っていたより良かったです
・今回走ったほとんどの道が、首都ガテマラシティと主要積み出し港の
  プエルトバリオス間だったので、交通量が多く、125ccでは流れに入れずに、
  正直恐かったです。
  流れに乗れるバイクなら、問題ないと思う(250cc以上をお勧めします)
・ティカル遺跡までの道はOKとの連絡を受けていたが、
   道が通っているだけなのか?、治安も含めてOKなのか?
   いまだに不明です。(たどり着けなかったので)

●●●その海外ツーリングで印象に残ったことや感想など●●●

・最初に一番行きたかったティカル遺跡に向いましたが、分岐を見落とし、
 カリブ海の港町プエルトバリウスまで行ってしまい、
 ここで、1台のエンジンが壊れて走行不能になりました。
 これが、一見運良くバイク屋の真ん前だったのですが、
 土曜日でたまたま祭日にあたり、バイク屋が月曜まで開かないため、
 この街で、月曜まで待つことにしました。
 月曜日にバイク屋に見せると修理にに5日かかると言うので、
 トラックを探してもらい、1人と壊れたバイクをグアテマラシティーに送
 り返しました。
 プエルトバリウスは主要積出し港で、観光的には特に何もない、
  小さな町でしたが、わずか3日間に色々な人に出会い、
  たくさんの人に親切にしてもらい、
  今回、一番印象に残った街となりました。

※:適度なトラブルが、楽しさや印象を増してくれる。

・1軒だけ、ホテルの宿帳の総べての項目を書くように言われたが、
  3人とも会話集のみでスペイン語の辞書を持っていなかった。
  猛暑の中30分かかって、何とか書いて勘弁してもらった。
  (教訓:辞書は持っていくように)
・思っていたよりも英語が通じた印象を持っています。但し、小さめのホテルは
  英語が通じないことが多かった。
  1軒を除いては、身振り手振りだけでも宿泊できました。
  ・通常は「3人、1泊、部屋見せて、幾らですか、バイクを中庭に入れさせて」
     だけ通じれば宿泊できました。
・ガテマラの物価は日本やアメリカの約1/7程度です。
  帰りに乗り継ぎの関係で、アトランタに1泊したのですが、
  1泊でガテマラ7日分のお金がかかってしまった。

  ※:物価が安いから行ったつもりは無いのだが、お金の価値を考えさせられました。

・今回は治安が不明なのと、到着が夜のため、初日と最終日のホテル、
 ホテル空港間の送迎も含めて「日本特殊旅行社」でお願いした。
  若干割高にはなるが、正解だったと思っています。

・治安につて  
 ・プエルトバリウス、アンティグアは特に不安を感じなかった(深夜は不明)が、
  治安が一番良いと感じたアンティグアでもツアー客は夜間外出禁止でした。
 ・ほとんどの商店等はライフルを持った警備員がいるので、力で治安を保っている面はありました。
  また、銀行は入場するのに手荷物検査があります。

・反対車線の乗り合いバスがコーナーに攻めているのは、恐かったです。
  外側のサスをフルボトムさせて、コーナーをぬけて行ってます。

●●●資金調達法●●●

・行くのが前提になっているので、とくに意識していない。
・物欲に走らない、っと言いますか最近物を買っても満たされないんでよね〜。
  ・「物より思い出」で新車なんか買わないように注意してます。
・バイクを買わない(FJ1100は10年目です)

●●●家族への説得法●●●

●妻子持ちの方々へ
・国内ツーリングをあきらめ、年一回の海外ツーリングを目指してみればいかがですか。
  ・月に一度いない父より、年1回いない父のほうが良いのでは(良くないか・・)
  ・私も行きはじめた頃は1回行っただけで、1年間は満足できました。
・反則技1:資金を2倍用意し、もめたら「留守の間好きに使え〜」っと、捨て台詞と共に渡す。
・反則技2:これを機会に離婚する。

●●●準備期間●●●

・約2ヵ月:旅行会社と連絡を取り始めたのが3月始め、出発は4月末
  ・オフシーズンならもっと短期間で大丈夫でしょう。

●●●海外ツーリングでの失敗談●●●

●ガテマラ編

・ガテマラに行くならスペイン語の辞書は持って行こう(せめて1人は)
・一般的な海外旅行保険だと、レンタルバイクでの事故は対象外になっています。
   ・今回は知らずに、「日本特殊旅行」で他社の保険に加入したが、
        前日にバイクが対象外の連絡があり、成田空港で探したが、
        レンタルバイクの事故、盗難に対応している保険会社が見つからず、
        未保険状態で出発しました。(現地の保険内容は未確認)

※:レンタルバイクも対象になる保険で、現状把握しているのは、
    「三井海上」のドライブパックのみです

●●●最後に●●●

今まで旅先で受けた沢山の親切を、少しずつ返していきたいと思っています。