地球の迷い方タンザニアツーリングガイド

●ご注意
・本ガイドブックは
　２００１年８月１４日～８月２５日までのタンザニアツーリング、及び、
　２０００年１２月～１月までのケニアツーリングの体験を元に記述しています、
　掲載している料金等は物価の変動および筆者の勘違い等により、
　変わっている可能性があります。
　本ガイドブックを使用したことによる損害等につきましては、筆者側ではいっさい責任をおいません。
　本家「地球の歩き方」同様、あてにしないで使用して下さい。

KENYA :
FREDLINK CO. LTD,
P.O, BOX 85976 MOMBASA,
DIANI BEACH
TEL : 254 11 2468
TEL mobile : 254 72 878 465

E-mail fredlink@swiftmombasa.com

問合せは英語可（契約以外の部分は仲介します）

●業務概要
・ＤＲ３５０ＳＥ、スクーター、ランドクルーザー（４輪）のレンタル

・ＤＲ３５０ＳＥによるバイクツアー（サポートカー、サポートスタッフ付き）
　・サポートスタッフ（先導ライダー、ドクター、コック、メカニック、ドライバー等）、
　　キャンプ時はさらに地元のマサイさん等を雇う場合もあります。

●主なバイクツアーコース
・ケニア標準コース：１０日間が標準、短縮版として７日間から可能
・タンザニア標準コース：１０日間が標準、短縮版として７日間から可能
他に、キリマンジャロ山を一周して国境を２回越えるコース、北部ケニア、
南部タンザニアのコース等も可能。

・ツアー中の食費、宿泊費等は全てツアー費に含まれています。
　必要な費用は、お土産代と飲酒代の一部のみ、
　お土産を買わず、飲酒もしない人は両替しなくても生活できます。
　両替の目安：US１００＄両替して、お酒を飲んで、Ｔシャツを３枚購入しても、だいぶ余っていました。

●レート（２００１年８月）
　　・銀行：１US$:８９０タンザニアシリング
　　・免税店等：１US$:９００タンザニアシリング
　　※：日本円の表示が出ている場所もありましたが、US$で準備したほうが確実です。　
　　※：日本円への逆両替も可能ですが、難しいそうです。
　　　ダルエスサラーム空港内（チェックイン後）では銀行は見あたりませんでした。
　　※：キリマンジャロ、ダルエスサラームともに空港内に売店があります、営業していれば、
　　　　　残ったタンザニアシリングを使う事が出来ます、が・・・US$も使用可能です。

●両替可能場所
　　・キリマンジャロ空港内の銀行
　　・アルーシャ市内の銀行
　　※：空港内の銀行は入国前、入国後に窓口がありますが、
　　　　飛行機到着後しばらくすると、窓口に人がいなくなるので注意。
　　　　ツーリングスタート後の両替は困難だと思われます。（街をあまり通らない）

■■■物価■■■

トマト一山：２０タンザニアシリング
コーラ３５０ｍｌ：８０タンザニアシリング
ホテルのビール１本(500ml)：７００～１１２０タンザニアシリング

体に巻ける布：２０００～２５００シリング
高級めのホテル：シングル３０US＄、ツイン４０US＄
海辺のコテージ：一人２０US＄

■■■食事■■■

・朝：同行のコックさんが作ってくれる、トースト、シリアル、卵等。
　ホテル泊の場合は、ホテルの食堂で、メニューは同じような物。
・昼：同行のコックさんが朝作っておいたサンドイッチ等。
　道端や食堂に持ち込んで食べる。
・夜：同行のコックさんが作ってくれる、地元の素材を生かした料理が多い。
　ホテル泊の場合は、ホテルの食堂等で食べるが事が多い。

■■■トイレ■■■

・ほとんどが水洗（手動を含む）、洋式トイレも多い。
・洋式トイレは便座がある場合もある。
・水洗トイレは、紙は流さずに、ゴミ箱に入れるところが多いはずだが、ゴミ箱が無い所が多い。

■■■気候と道路状況■■■

同じルートでも季節によっては、状況が変わります

●８月：大乾期（タンザニア）
キリマンジャロ周辺：昼は暑く、夜は寒い
海岸周辺：昼は暑く、夜は涼しい

雨はほとんど降らない、降っても数分間らしい。
道路状況：砂地、路肩が崩れているところも少なく、１２月のケニアに比較すれば走りやすい。
（乾期は風で飛ばされるため、砂が道路にたまりにくいそうです）

●１２月：小乾期（ケニア）
雨はほとんど降らなかった、１日のみ
キリマンジャロ周辺：昼は暑く、夜は涼しい
海岸周辺：昼はめちゃくちゃ暑く、夜も暑い

●道路状況：赤土、岩場、砂地と何でもあり、
路肩や小さな橋は崩れている所が多く、注意が必要です。
見えていない場所は十分な減速を、片側の轍が急に無くなっていたりします。
雨の後はつるつる、ドロドロです。

■■■衣装■■■

・日中は、エンデューロジャケットでは暑いですが、棘のある樹木（アカシア等）と接触する事が
　あるので、ジャージ等では怖い事も多い。夜間走行の場合はジャージでは寒い。
　何れにしても、プロテクター等の装着をお勧めします。また、バイク向けのブーツは必須です。

■■■交通環境■■■

・どんな細い道でも、かならず歩行者や自転車や車が通っています、無駄な道はありません。
・オートバイを見るために、子供が飛び出してくる場合もあります。
・歩行者や自転車は気がつけば、きっちり路肩に寄って避けてくれますが、
　これは、車優先で、車の運転が荒い事も意味しています。　

こんな出来事が

見通しの悪い、坂の頂上付近で停まっている時に、
バスがしばらく通り過ぎてから停まった。

解説：バスは私たちに気が付いて、急ブレーキをかけたが全然間に合わず、
　　　　数十メートル通り過ぎてからやっと停まった。
教訓：道の真ん中にいたら、轢かれていたわけで、見通しの悪い場所では、
　　　　安全な場所に避けて停まりましょう。

●治安
・良好だと思われる。旅行中、特に危険は感じませんでした。
（治安は場所と時間帯と運によっても異なりますので、感を頼りに対応して下さい。）

●街
・たまに通ります。

●ガソリンスタンド
・たまにあります。

●電気
・ある所にはあります。
　・宿泊したホテルでは、２４時間使える所が多かった。
　　
■■■宿泊情報■■■

ホテル泊とテント泊がほぼ半分ずつ、
基本的に、テント泊が連続しないように、一日おきに設定されています。
ホテルは、通常水洗トイレと水または温水シャワー（水、まれに温水）が付いています。

■■■快適に過ごすために■■■

●写真には気を使おう！（タンザニア、ケニア共通）
写真を嫌う人が多い地域なので、必ず了解を得てから（他の地域でも同じですが）撮影して下さい、
無断で撮影するのは、トラブルの元になります。

また、マサイさんの写真は基本的に有料です。
キャンプ時に手伝ってくれるマサイも含めて、必ずスタッフ（フレッドリンク社）の了承を得てから撮影して下さい。スタッフの了承を得た場合の撮影料は通常フレッドリンク社側から支払われます。

マサイさん以外で、了承を得てから撮影しても、後から撮影料を要求される場合もあります。

●よく物をくれと言われる。（タンザニア、ケニア共通）
これは、駄目でも元々の精神で試しに聞いてみる、習慣があるようです。
日本で「くれない？」と言われるのとは明らかに意味合いが違いますので、
あまり堅く考えずに、挨拶の一種だと思えば良いようです。
もちろん、自分があげても良いと思えば、あげれば良いし、いやならはっきり断れば問題ありません。

また、電気製品をプレゼントする場合は、
電池等が現地で入手可能かも考慮したほうが良いでしょう、
単３電池は入手可能ですが、単４電池や、カメラ用の電池は入手が難しいようです。

例：ホテルのフロントで

フロント係：あらそのネックレス素敵ね、ゴールド？
女性客：金です～！
フロント係：私ゴールド好きなんだ。
女性客：へ～
フロント係：そのネックレスくれない？
女性客：駄目～！

その他：腕時計、ヘッドライト等はよく欲しいと言われました。

ちなみに、「その自転車素敵ね～、くれない？」とか
「そのオートバイ素敵ね～、くれない？」等を
試してみたが、くれませんでした。

■■■フレッドリンク社、ケニアツアー、タンザニアツアーの比較■■■

この２つのコースは同じコンセプトで作られていて、地域的にも近いため、あまり変わらない。
動物が多い地域を通り、マサイさんや、地元の人達と接する機会があり、
最後は海辺のリゾートで締めている。
しいて違いを書けば、タンザニアの方が動物が豊富そう、８月の方が埃がすごいが道は良い、
ケニアの方がリゾート的な宿が多いぐらいだろうか、
それほどどちらのコースもよく出来ている。

個人的意見だが、標準コースでケニアとタンザニアへ行くのはもったいない、
キリマンジャロ山周回コースや、北部ケニア、南部タンザニア等も用意されているので。
２回以上行く人は、標準コース以外にも行く事をお勧めします。

■■■スワヒリ語・マサイ語講座■■■

●スワヒリ語
トイレ：「チョー」
何処ですか？：「リコワピ」（発音的にはイコワピに近いかも）
トイレ何処ですか？：「チョー　リコワピ」

●マサイ語
こんにちは：「ソバ」　
　「ソバ」に対しては「エバ」と返す

コース概要：キリマンジャロ周辺→タンガ（総走行距離：約1,000km）

費用：
・現地ツアー費約US1,600$（ツアー費＋延泊費(1泊)）
・飛行機代：約250,000円

現地サポート内容：
・サポートスタッフ５名（参加者数により異なる）
　（サポートライダー、ドクター、コック、ドライバー、メカニック）
・バイクの運転以外は（バイクメンテナンス、テントの設営、料理等）全てスタッフが対応してくれる。
・充分な保険にも加入している模様でした。

※：バイクの状態、メンテナンスも含め充分なサポート内容でした。

ツーリングスタイル：
・サポートバイク１台が先頭、最後尾をサポートカーが走行する形式。

道路状況等：
・１日の走行距離：３０ｋｍ～２００ｋｍ程度
・ガレ場、砂地、赤土、舗装路等ほとんどの要素が含まれている。
・今回は大乾季のため、埃が凄かった。
　また、路肩、小さな橋の上等は崩れている所が多く注意が必要
・左側通行

要求される運転レベル：
・工程の８０％以上がオフロードですが、けして上手い必要はありません、
　自分の技術に合った運転の出来る方なら問題ないと思います。
・主催者のフレッドはチェニジュアラリー等にも参戦したエキスパートで、
　コースも参加者のレベル、状況、天候等を考慮して柔軟に変更してくれます。

気候について：
・乾季がベスト、日本のＧＷは雨期のため道路状況が
　悪化するため適さないそうです。
・今回の気候：キリマンジャロ周辺では、高度が高いため夜間は冷え込む、
　タンガ周辺（海沿い）でも夜間は過ごしやすい。

服装について（今回の期間の参考までに）：
・日中は暑いため、メッシュジャージ＋プロテクター類が適していますが、刺のある樹木が多く、
　走行中にあたる事も多いので、エンデューロジャケットを着た方が安全かも。
・夜間は、冷えるため夜間走行時はジャージだけではかなり寒いと思われます。
・オフ用ブーツを始め、プロテクター類は出来るだけ使用したほうが良いと思います。

ツアーコース、内容の変更について：
・日程は１０日間が標準ですが短縮可能です。
・宿泊施設はツーリング中の約半分がテント泊ですが、ホテルに変更することも可能です。
・ツアーは２名から遂行可能です。

[２００１年１２月４日　日本海外ツーリング普及協会　出版部]